2012年5月3日木曜日

78年にアメリカでハードロックの復興が始まりましたが、何故、速弾ギタリストが流...

78年にアメリカでハードロックの復興が始まりましたが、何故、速弾ギタリストが流行ったんですか?



エドワード・ヴァン・ヘイレン、マイケル・シェンカー、スティーヴ・ヴァイ、イングヴェイ・J・マルムスティーン

ランディ・ローズ、ポール・ギルバートなどのギター・ヒーローがいましたよね。







1968年後半から70年代中盤にかけて、現役プレイヤーとしてリアルタイムでRockにどっぷりはまり込んだ者として、一言、差し出口を挟ませてもらえるだろうか?



>もともとハードロックのアドリブ部分は「速弾き」が基本でした

という前の人の指摘は、大雑把にはそうかなとも思う。ただ、付け足しとくと

70年前後のギタリストと言えば、イギリス人の名前ばかりが出てくるのは何故だろう?

Frank ZappaやJohnny Winter, Terry kath, Mark Farnerなど、アメリカのギタリストの影響力は、当時の社会的熱気を肌で感じていない世代が想像するより遙かに大きなものだったよ。特に欧米においては。

もちろんJimi Hendrixはヒーローだった。しかし彼だけが特別な存在だったわけでもない。「当時のハードロック」を演奏するNeil Youngは「ロックギタリスト」でもあったし、ヒーローを超えるカリスマだった。

何にせよ、彼らの全てが速弾きだったわけじゃない。

むしろ多くの(特にアメリカの)ギタリストは、速弾きを見せることに大きな価値があるとは考えていなかったように感じる。



思うに、僕のように半周遅れ、あるいは一周遅れで「ギターヒーロー」を追いかけた者達の中から、速弾きギタリストが多数出てきたのは、エントロピーかムーアの法則によるんじゃないかな...半分は冗談だよ。



まじめな話、「Rock」は、世界に認知された瞬間に、その反体制的、アナーキー的あるいは私小説的な性格をひき剥がされて(実はそれこそが「Rock」の筋肉であり内蔵であったと僕は思うんだが)、演出されたアナーキーの嗅いを漂わせつつ社会的でオープンな、「Rock Music」に変容したんだと思う。

「ギターヒーロー」の多くは、自分たちのバンド演奏が巨万の富を産むとは考えていなかった。彼らはBeatlesやBeach Boysではなかった。Eric ClaptonやFrank Zappa、Johnny Wnter、Paul Kossofがそうであったように、「大スター」になることに消極的な者も少なくなかった。Jimi Hendrixは、偶像としての自分を崇めるかと思えば、ギターを燃やす儀式をしないからとブーイングを止めないファンに、死ぬまで苛立ち続けた。 Brian Jonesはポップスターに「なること」と「であること」を拒み続けた末、(メンバーにではないが)殺されてしまった。彼らには、スターになり大金持ちになる以外の演奏動機が、多かれ少なかれあった。



しかし、その弟の世代、そう僕の世代の英米人には、Elvisでもない、Beatlesでもない、Stonesでもない、うまくやれば巨万の富を手中にできる「ギターヒーロー」の道が既にはっきりと見えていた。うまくやれば?

あなたが、質問で挙げている人々は、「うまくやる」方法として「巧く演奏する」ことに全力を傾注したんだと思う。

僕から見ると、彼らはギターの巧いポップスターであって、もはや、自分のやっていることややりたいことと、世間の反応との間のギャプに困惑していた、あの黎明期の「ギターヒーロー」達とは別の人種のように思うんだが、どうだろう?



ついでに。

アルビン・リー(Alvin Lee, Ten Years After)は「73年頃」じゃなくて、1969年、かの有名なWoodstock Music and Art Festivalにおいてメジャーデビューをしている。歴史的な意味を持つ速弾きが初めて世界に披露された瞬間だ。因みにWoodstockは一つの社会的ムーブメントだったが、まさにその場から、 Rock'n'Rollとは違うものとしてのRockという概念が世界中に撒き散らされた。








ハードロックが復興した年はヴァン・ヘイレンの登場と重なります。彼等がいなければ今以上にマイナーなジャンルで留まっていた事でしょう。







もともとハードロックのアドリブ部分は「速弾き」が基本でした。確立したのはエリック・クラプトン、リッチー・ブラックモア、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベックらですが、73年頃にアルヴィン・リーというメチャクチャ速弾きが現れてロックシーンは一転しました。78年頃のハードロック復興時代のギターヒーロー達はこのアルヴィン・リーの影響を強く受けて育った世代だったので、皆速弾きになったのだと記憶しております。一番影響を受けたのはイングヴェイ・J・マルムスティーン だったと思いますが、彼はリッチー・ブラックモアの影響もかなり受けています、彼の音楽は(初期は)ほとんどバロックですもんね。







日本にエレキブームが到来していたので、そこに目を付けたアメリカやヨーロッパの黒船が新たな市場を求めて艦隊になって襲来しました。



リッチー、シェンカー、ベックなどなど皆さん昔から早弾きです。イングウェイやエディは彼らの影響を受けたギタリストです。







NHK早弾き合戦で優勝するとトヨタのセリカが貰えたからじゃなかったでしたっけ?

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